目次
詳細会話モード⇔簡易表示モード
ゆき
美容皮膚科に興味津々の患者さん。本日はカウンセリングに来てくださいました。わからないことは納得いくまで質問攻めにしちゃうタイプです。
ドクターつき
現役皮膚科医。その昔は美容外科でメスを握っていたらしい。ふだんは冷静だけど、語らせると実は熱すぎる先生のようです。
ナースはな
内科も皮膚科もなんでもこなす万能ナース。でも実は、美容皮膚科が一番好き。施術はするのもされるのも超ベテランだそうです。
IPLとは
IPL(インテンス・パルス・ライト)という、キセノンランプが発する医療用の光線を照射することで、皮膚のメラニン色素や毛細血管内のヘモグロビンに熱作用を与え、しみ、そばかす、肝斑、赤ら顔、ニキビ跡などの、肌のトラブルを全般的に改善します。IPLは複数の波長の光が混在しているため、不要な波長の光はカットし、必要な範囲の波長の光のみを透過させるフィルターを用いて使用します。フィルターは対象とする病変に応じて多数用意されており、それらを使い分けることで、さまざまな症状に幅広く対応することができます。さらには、光の熱作用に伴う真皮内の線維芽細胞の活性化により、コラーゲンの生成が促進されるため、肌の張りや弾力を回復させ、肌質改善効果も期待できます。IPLは、かつてはフォトフェイシャルとも呼ばれており、このようなレーザー以外の光線照射による施術のことを、光治療と呼びます。
IPLとレーザーとの比較
IPLは、フィルターごとに設定された波長帯の中で、複数の波長の光が混在し、さらに散乱的に照射されるため、病変の性状に関わらず、対応力が高いことが特徴です。その効果はレーザーほど強力ではなく、複数回の施術が必要となりますが、その分ダウンタイムが短く、肌への負担も少ないと言えます。肌全体のしみやくすみ、色むら、ニキビや赤ら顔など、複合的な肌のお悩みをまとめて解決したい場合にお勧めです。
レーザーは、一定の波長の光で、照射する対象に対して集中的に作用するため、治療効果が高いことが特徴で、通常1~2回の施術で満足のいく結果が得られます。しみ、そばかす、あざといったメラニン色素に起因した個別の病変に対して、少ない回数で確実な除去を希望される場合には、ピコレーザーを用いた施術をお勧めします。ほくろやいぼなどの隆起性の病変の除去には、CO2レーザーによる施術が最適です。
※下の表にある、ピコレーザーの列に記載のスポット照射とは、ごく小さい範囲への集中照射のことで、トーニング照射とは広い範囲への均一な照射のことを指します。フラクショナル照射とは、皮膚の深い層にエネルギーを集中して照射する特殊な方法です。なお、トーニング照射とフラクショナル照射はその性質上、複数回の施術が必要となります。
※肝斑の除去に対しては、ピコレーザーが最も有効ですが、トーニング照射となるため、5回以上の施術が必要となります。IPLも肝斑の改善には効果を認めますが、完全な除去までは困難とお考えください。
病変に対する効果 | IPL | ピコレーザー | CO2レーザー |
---|---|---|---|
しみ | ◯ 回数が必要濃いものには不適 |
◎ スポット照射 |
◯ 脂漏性角化症などの隆起性のものに限る |
そばかす | ◎ |
◎ スポット照射または トーニング照射 |
✗ |
肝斑 | ◯ (当院機種は対応) |
◎ トーニング照射 |
✗ |
あざ | ✗ |
◎ スポット照射 |
✗ |
くすみ (炎症後色素沈着) |
◎ |
◎ トーニング照射 |
✗ |
ほくろ | △ |
△ |
◎ |
いぼ | ✗ |
✗ |
◎ |
タトゥー | ✗ |
◎ スポット照射 |
✗ |
赤ら顔 | ◎ |
△ |
✗ |
色調改善作用 | ◎ |
◎ トーニング照射 |
✗ |
肌質改善作用 | ◯ |
◎ フラクショナル照射 |
✗ |
施術の特性 | IPL | ピコレーザー | CO2レーザー |
---|---|---|---|
光線の波長 (当院採用機種) |
420nm~1200nm (フィルターにて選択) |
1064nmまたは532nm | 10600nm |
施術時の痛み ◎弱い↔×強い |
◯ 軽く弾かれるような痛みはあるが、軽度 |
△スポット照射 必要に応じて表皮麻酔 ◎トーニング照射 〇フラクショナル照射 |
✗ 注射による麻酔が必須 |
ダウンタイム ◎短い↔×長い |
◎ 数日 |
◯スポット照射 テープ保護は2週間 ◎トーニング照射 数日 ◎フラクショナル照射 1周間前後 |
△ 2週間~1か月前後 |
術後の被覆テープ保護 | 不要 | スポット照射のみ必要 | 必要 |
おすすめのパターン | 顔全体のしみ 赤ら顔 しみだけではなく肌質の改善も希望 |
肝斑 色素性疾患全般 タトゥー除去 少ない回数での施術希望の方 |
ほくろやいぼなどの隆起性の病変 |
当院採用機器
セレックV
(医療用IPL光治療器・国内承認機)
420nmから1200nmまでの幅広い波長のキセノン光に対して、9種類もの波長フィルターを組み合わせることにより、より多くの病変に柔軟に対応することが可能な、韓国Jeisys社の最新IPL機器です。対象や目的に応じて、Vモード(血管病変)、Pモード(色素性病変)、脱毛、セルトーニング(肝斑)、フォトセラピー(ニキビ)、フォトシャワー(エイジングケア)など、多数の照射モードを備えており、従来機以上に効果的で、かつ肌への負担を抑えた光治療が可能です。皮膚と接触する照射面の温度は常にモニタリングされ、一定温度を保つように冷却されているほか、設定温度を超えると照射を自動停止する機構も搭載されており、やけどなどのトラブルを未然に防ぐために、徹底した安全設計がなされています。
対象とする症状と部位
【症状】
色素性疾患(メラニン由来)
しみ
そばかす
くすみ
肝斑
血管性疾患
赤み・血管拡張
赤ら顔(酒さ)
皮膚の凹凸
ニキビ・ニキビ跡
毛穴の開き
肌年齢の老化
しわ・弾力低下
ほうれい線
【部位】
全顔・首から胸元(デコルテ)・上腕外側・背中上
おすすめの
施術回数と頻度
施術の流れ
- 施術前日に患者様ご自身で、施術を行う部分の毛を剃ってください。
- 施術部分の洗浄を行い、皮脂や汗などの汚れを落とします。
- 潤滑のためのジェルを塗布し、IPLの照射を開始します。
- 皮膚の状態や部位に応じて、適宜フィルターの交換や照射設定の変更を行いながら、照射を続けていきます。
- 照射後、ジェルを拭き取り終了となります。
- 施術後の肌の状態を確認し、必要に応じて薬剤を処方します。
当院の施術の特徴
①経験豊富なスタッフ
②丁寧なカウンセリング
③最新IPL機器の使用
④高度な施術技術
⑤明瞭な価格設定
よくあるご質問
Q施術中の痛みに関して
照射時に、輪ゴムで弾かれるような痛みが多少あります。ただし、ほとんどの方にとって許容範囲内のものであると考えられ、表面麻酔が必要になることはまずありません。ただし、痛みがあまりに苦痛な場合には、機器設定を調整して緩和に努めますので、必ずお声掛けください。
Q施術の必要回数に関して
一般的には1クール5回の施術をおすすめしておりますが、肌の状態や病変の種類によっても異なりますので、カウンセリング時に見通しをお伝えしております。満足できる効果が得られた後も、定期的に実施することで、効果を維持することができます。
Q施術間隔に関して
4週間の間隔をあけてください。
Q施術部位に関して
当院では、全顔・首から胸元(デコルテ)・上腕外側・背中上の施術を承っております。
Q施術時間に関して
顔面全体の照射で、30~40分程度です。
Q患者様が行う施術前の準備に関して
施術部位の保湿を心がけ、日焼けを避けてください。前日に、患者様ご自身により、施術を行う部分のシェービングをお願いしております。皮膚科治療や肌のケアのために外用薬の塗布を行っている場合は、一時的に中止をお願いする場合がございますので、事前にお申し出ください。
Q施術後のダウンタイムと注意点に関して
施術後、赤みや腫れ、かゆみが出ることがありますが、数日で落ち着いてきます。しみが濃い部分にはかさぶたができる場合がありますが、1週間程度で自然に剥がれます。施術後のメイクに制限はありませんが、何かしらの症状がある場合にはお控えください。施術後1週間程度は、保湿を心がけ、直射日光は避けてお過ごしください。
Q男性への施術に関して
男性にも施術を行っております。特にエイジングケアを目的として、多くの男性患者様からのご依頼をいただいております。
Q未成年者への施術に関して
未成年の方でも施術を受けていただくことは可能ですが、カウンセリング・施術ともに、保護者(父母などの法定代理人のみ)の同伴を必須とさせていただくほか、診療契約書に保護者のご署名をいただきます。
Q妊娠中や授乳中の方への施術に関して
妊娠中や、産後3か月以内の方への施術は、安全面での理由から、すべての部位においてお断りさせていただきます。また、授乳中の方のデコルテに対する施術も行っておりません。
施術における
注意点とリスク
診療科
アレルギー科
診療時間
土曜日:10:00-14:30
診療終了時間の30分前に受付終了
休診日
住所
東京都千代田区外神田 6-14-2
サカイ末広ビル7階