健康な表皮は本来、4週間程度の周期で新しく入れ替わっています。その流れとしては、表皮の最下層（基底層）で生まれたケラチノサイトと呼ばれる細胞が、有棘細胞、顆粒細胞と形を変えつつ上部に押し上げられ、角質細胞として皮膚の表面に到達したのち、角質として剥がれ堕ちます。このような皮膚の新陳代謝のことをターンオーバーといい、加齢や外的要因によりそれが乱れると、さまざまな肌トラブルの原因となります。ピーリングとは、この角質を積極的に剥離するとともに、皮脂や汚れを落とすことにより、皮膚のターンオーバーを促進し、肌状態を正常化することを目的としています。

ハイドラブースターは、韓国のCLASSYS社が開発した、新世代のハイドロピーリング機器です。皮膚と接触するヘッドには、角質を削る特殊なチップとともに、洗浄液の供給・吸引システムが内蔵されています。皮膚の上でヘッドを滑らせることにより、①古い角質を削りつつ、②専用の洗浄液により肌表面の皮脂や汚れを浮かせ、③それらを毛穴の黒ずみとともに吸引する、という一連の流れを同時に行うことが可能です。さらにその後、専用の保湿美容液を肌の奥深くまで浸透させることにより、潤いのある艶やかな肌を実現します。他の施術の前処置としても極めて有効で、それぞれの作用の相乗効果が期待できます。

ハイドラブースターの施術後に、追加装着した専用ヘッドによる微細な針で、表皮に小さな穴を開けていくオプションメニューです。美容液の成分を肌の奥までしっかりと浸透させることができるほか、肌の持つ創傷治癒力により、コラーゲンやエラスチンの生成が促され、肌の張りや弾力を回復させる作用があります。マイクロニードリングの一種であり、ダーマペンと類似の作用が期待できます。当オプションを選択された場合には、他の施術をこの後に行うことはできません。

ハイドラブースターの施術後に、LEDライトによる光治療を追加することで、肌の状態をさらに改善することを目的としたオプションメニューです。LEDライトの色（光の波長）により効果が異なり、目的に応じてご自由に選択していただけます。当オプションを選択された場合でも、他の施術をこの後に行うことができます。

ハイドラブースターとケミカルピーリングは、どちらも古い角質の除去を目的とした施術であるため、対象とする症状はほとんど同じです。ハイドラブースターは、角質を物理的に除去し、洗浄吸引まで行うという理由から、多くの場面において、ケミカルピーリングより高い効果が期待できます。マッサージピールは、皮膚の奥深くの真皮層に作用する薬剤を使用し、肌質改善を促す施術であるため、ケミカルピーリングやハイドラブースターとは、目的も作用も対象とする症状もまったく異なります。