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ゆき
美容皮膚科に興味津々の患者さん。本日はカウンセリングに来てくださいました。わからないことは納得いくまで質問攻めにしちゃうタイプです。
ドクターつき
現役皮膚科医。その昔は美容外科でメスを握っていたらしい。ふだんは冷静だけど、語らせると実は熱すぎる先生のようです。
ナースはな
内科も皮膚科もなんでもこなす万能ナース。でも実は、美容皮膚科が一番好き。施術はするのもされるのも超ベテランだそうです。
ナースはな
本日は脂肪冷却痩身のご説明をさせていただきます。
ゆき
私、この施術にすごく興味あったんです。今話題ですよね。楽しみです。
ドクターつき
こんにちは、ゆきさん。よろしくお願いします。
ゆき
こんにちは、先生。実は最近ちょっと太っちゃって、気になる部分がたくさん出てきたんです。太もも周りとか、二の腕とか。
ドクターつき
何か心当たりはありますか？
ゆき
ありまくりです。仕事が忙しすぎて生活も不規則。食事の時間もばらばらだし、食べ過ぎている気もするし。でも、とてもジムとかに行く暇もなくて。太るべくして太ってる自覚は大いにあるんですけどね。
ドクターつき
私もまったく同じですよ。私は30歳過ぎてから、急におなか周りに脂肪がついてきました。これでも若い頃は、ガリガリに痩せてたんですよ。
ナースはな
私は輪郭が気になります。なんとかしなきゃと思うんですけど、甘いものはやめられそうにありません。
ゆき
そもそも、人ってなぜ太ったり痩せたりするんですか。
ドクターつき
いきなり直球の質問ありがとうございます。太るということはつまり、身体の表面に存在する皮下脂肪の量が増えるということです。ミクロのレベルで見れば、皮下脂肪を構成する最小単位である脂肪細胞のサイズが、大きくなることにより生じます。
ゆき
なるほど。1個１個の脂肪細胞それぞれが、足並み揃えて大きくなっているのか。
ドクターつき
逆に、それぞれの脂肪細胞が小さくなれば、皮下脂肪全体の量が減り、痩せた状態になります。
ゆき
太った痩せたは、脂肪細胞のサイズの大小の話なんですね。
ドクターつき
食事から摂った脂質や糖質は、エネルギー源として各脂肪細胞に蓄えられます。蓄えれば蓄えるほど、そのサイズは肥大化していきます。結果として皮下脂肪の量も増えていきます。食べ過ぎで太るのはこのパターンです。
ゆき
脂質だけではなく、糖質も蓄えるのですか。
ドクターつき
はい。糖質はまずは、筋肉や内臓に蓄えられますが、量が多いと脂肪細胞に取り込まれます。糖尿病になると太るのは、これが理由です。
ナースはな
甘いものを食べると太るって言いますもんね。
ドクターつき
では、痩せるため、つまり脂肪細胞を小さくするためにはどうしたらいいでしょうか？
ゆき
脂肪細胞にあまり蓄えを与えないこと、ですか？
ドクターつき
はい。つまりは、脂質や糖質を抑えた食事制限ということですね。正解です。ほかに思いつきますか？
ゆき
わかった。脂肪細胞の貯蓄を積極的に使っていけばいいのか。
ドクターつき
その通りです。これが、エネルギー消費を増やすための運動療法ということになります。
ゆき
なるほど。うまく誘導されて、食事療法や運動療法といった基本に行きついてしまいましたが、しくみがわかるとちょっと感動です。出来る出来ないは別として。
ドクターつき
基本についてまとめてみましたので、こちらをご覧ください。
脂肪細胞と肥満
体脂肪を構成する脂肪細胞の数は、成長に伴い思春期までは増え続けますが、成人以降は通常、数百億個で一定に保たれると考えられています。脂肪細胞は、食事から摂取した脂質や糖質をエネルギー源として蓄えますが、それが過度になると、どんどん膨らんでいきます。これが肥満という状態です。ただし、脂肪細胞が膨らむのには限度があり、それを超えると脂肪細胞が分裂して新しい脂肪細胞が作られます。そうなると脂肪細胞数が増加するとともに肥満が加速し、なお痩せづらくなると言われています。肥満を改善するには、脂質や糖質の制限、および運動によりエネルギー消費を増やすことが有効とされています。
ゆき
脂肪細胞って分裂するんですか。
ドクターつき
はい。実は私が医者になった頃は、人体の脂肪細胞の数は成人後は変化なく、太ったり痩せたりは、一定数の脂肪細胞それぞれが、膨らんだりしぼんだりしているから生じると教えられてきました。でも最近の研究によれば、脂肪細胞は分裂して、数が増えるということが実証されています。
ゆき
これは怖いなあ。
ドクターつき
そうですね。エネルギー貯蓄の器の数が増えるということですから。器が増えていけば、際限なく太るということになります。しかも増えた器の数はダイエットじゃ減らない、と。
ゆき
ある程度太っちゃったら、なお痩せづらくなるということですよね。
ドクターつき
そうなる前に、早めに手を打つ必要があります。
ゆき
なんか怖くなってきちゃった。やっぱりダイエットしないとダメなのかな。
ゆき
私たち患者サイドの本音としては、結局はつらいダイエットをせずに、楽に痩せたいんですよ。これって間違ってるのかな。
ナースはな
間違ってないと思いますよ。私だってそう思っていますし、医療痩身というのは、結局はそういう考えのもとで進歩してきたんですから。
ゆき
医療痩身ってなんですか？
ナースはな
痩せるために医学の力を借りるってことでしょうか。
ゆき
是非借りたいものです。
ドクターつき
医療痩身というのは方法は数あれど、脂肪細胞の数を減らすことを目的としています。脂肪細胞の数が減れば、当然、痩せたという効果はすぐに実感できます。さらに言うと、貯蓄のための器、つまりは膨らむ可能性のあるものが減るわけですから、以後リバウンドしにくくなるというメリットもあります。
ゆき
それは助かる。通常の食事療法と運動療法のダイエットよりリバウンドしにくいんですか？
ドクターつき
はい。その通りです。なぜなら通常のダイエットの場合、脂肪細胞の貯蓄が消費されて、その体積が小さくなることにより成立します。でも脂肪細胞の数は変わらないため、それがふたたび膨らむことによる、リバウンドのリスクは残ってしまうからです
ゆき
私は、ダイエットとリバウンドを繰り返してきました。
ドクターつき
それと、体形というのは結局、全身にある脂肪細胞の分布から構成されるものなんです。たとえば私、おなかの膨らみがとても気になります。昔、1日10キロ走ったりして頑張ってダイエットしましたが、ほかは痩せても、おなか周りだけはさほど効果はありませんでした。
ゆき
これって遺伝なんですか。
ドクターつき
そうだと思いますね。私の両親もそうでしたから。遺伝的におなか周りの脂肪細胞の数が多いんだと思います。でも、それ以上ダイエットしちゃうと体力なくなっちゃうから、私はその時点でやめました。
ゆき
確かに。ダイエット頑張りすぎて、痩せすぎて不健康なイメージになっちゃうのは困ります。
ナースはな
痩せてるのと、ボディラインが綺麗ってのはまた別ですもんね。その点、気になる部分だけを狙ってケアできるのは、医療痩身の大きなメリットだと思います。こちらもご覧ください。
医療痩身とは
エネルギーの消費を増やしダイエットを行えば、脂肪細胞それぞれが小さくなり、体重は減少していきます。ただし、脂肪細胞の分布には個人差があるため、必ずしも理想的なボディラインが得られるとは限りません。また、脂肪細胞の数に変化はなく、サイズが小さくなるだけなので、その後の生活習慣によっては、リバウンドする場合があります。
医療痩身とは、脂肪細胞をなんらかの医療行為によって、人工的に除去する方法のことを指します。特定の部位に対してのみ実施できるため、希望するボディラインを実現するには極めて有効です。さらに、将来的に膨らむ可能性のある脂肪細胞の数を減らすことができるため、通常のダイエットと比較して、リバウンドしにくいのが特徴といえます。
ゆき
極端な話、リバウンドの少ない医療痩身を行ってしまえば、その後は食事も気にせず、運動も一切しなくていいと言えるのでしょうか？
ナースはな
うーん。程度の問題だと思います。施術後に暴飲暴食を重ねたら、やっぱり理想的なボディラインの維持は難しいのかなとは思います。
ドクターつき
脂肪細胞の数が一生増えないのであれば、医療痩身によって脂肪細胞の数が減れば、リバウンドの程度は軽いものでしょう。でも、先ほどの話のとおり、脂肪細胞は分裂して、数が増加する場合もあります。そのため、生活習慣がきわめて不適切であれば、それなりにリバウンドすることも起こり得るでしょうね。
ゆき
常識の範囲でお願いします、ってことですね。
ドクターつき
食事量や運動量は現状維持を目標としていただくのが、健康的だと思います。
ゆき
わかりました。
ドクターつき
では、本題の脂肪冷却痩身のご説明をしていきましょう。この方法は、医療痩身の中では比較的新しいもので、その最大の特徴は、侵襲が非常に少ないという点です。
ゆき
侵襲が少ないというのは？
ドクターつき
メスを使ったり、針を刺したりしない、ということです。施術の内容としては、目的の部位に専用の装置を装着するだけで、その後は機器が半自動的に行います。
ゆき
皮膚の上から装置を装着して、皮下の脂肪に効果はあるんですか？
ドクターつき
これが十分にあるんです。脂肪冷却痩身とはその名の通り、脂肪を急速に冷却することより行います。ここでポイントとなるのが、脂肪は4℃で凍りますが、水は0℃まで凍らないということです。
ゆき
なぜ、脂肪のほうがが先に凍ってしまうんですか？
ドクターつき
一般的に水よりも脂肪のほうが、融点、つまり固体と液体が切り替わる温度が高いんです。極端な例ですが、バターを想像してください。バターは融点が30℃くらいです。つまり30℃以下だと固体ですが、30℃を超えると液体になります。
ゆき
なるほど。そういうことか。
ドクターつき
実際の施術に関してご説明しましょう。まずは、施術を行う部分に、アプリケーターという装置を装着します。これは巨大な吸引カップのようなもので、実際に皮膚と皮下組織がかなりの陰圧で吸引されます。
ゆき
その後はどうなるんですか？
ドクターつき
アプリケーターの内部には、冷却水が循環しており、氷点下の超低温になっています。そして、アプリケーターにより吸引されている皮膚や皮下組織は、ちょうど4℃になるように電子的にコントロールされており、その状態で約40分間待機します。
ゆき
その間、ずっと冷却し続けるんですか。
ドクターつき
はい。4℃で40分。ここが大切なところで、長くとも50分以内に終了しなければいけません。
ゆき
この数字にはどのような根拠があるんですか？
ドクターつき
大変鋭い質問です。4℃で40分という条件は、水を多く含む、皮膚、血管、神経にダメージのないぎりぎりのラインなのです。そして、水と比べて融点の高い、脂肪から構成される脂肪細胞だけは、その条件において完全に凍結してしまいます。
ゆき
その後、脂肪細胞はどうなっちゃうんですか？
ドクターつき
凍結により循環が阻害され、細胞死に至ります。以後は数カ月かけて体内から排出されます。以上をもって皮下組織から、脂肪細胞だけの除去が完了というわけです。
ゆき
なんかすごいですね。でも、皮膚とかそんなに冷やして、その後大丈夫なんですか？
ドクターつき
大丈夫です。多少のダウンタイムこそあれど、４℃で40分という条件は、長年の研究から、皮膚、血管、神経に対して、非可逆的な影響がないことが実証されているため、ご安心ください。脂肪冷却痩身用の機器は多く存在しますが、この条件は、ほとんどの機種が採用しています。詳細はこちらをご覧になってください。
脂肪冷却痩身とは
脂肪冷却痩身とは、まったく新しい理論に基づいた医療痩身で、近年非常に注目を集めている方法です。脂肪は4℃で凍りますが、水は0℃まで凍らない性質を利用しています。具体的には、施術を行う部分の皮膚と皮下組織を、専用の装置（アプリケーター）を用いて吸引したのち、4℃まで急速冷却し、40分程度その温度を維持します。その温度と時間であれば、水分を主体とする皮膚、血管、神経は凍結することはなく、非可逆的な影響は残りません。しかし脂肪細胞だけは完全に凍結してしまい、循環が阻害されるために壊死します。そして、数カ月かけて、自然に体外へと排出されます。このようにして、メスも針も使わずに、脂肪細胞のみを減少させることが可能になるのです。
ゆき
すごいスマートな方法ですね。でも、1回の施術でどれくらいの効果が見込めるんですか？
ドクターつき
体質、体形、皮下脂肪の量など、さまざまな条件により変動するとは思いますが、海外の資料では、脂肪細胞数を最大20％減少させることが可能、という記載があります。ただし個人差もありますので、あくまで参考としてお考え下さい。
ゆき
わかりました。
ゆき
どのような部位に施術ができるんですか？
ドクターつき
さまざまなサイズと形状のアプリケーターを使い分けることにより、全身のほとんどの部位に対応しております。詳細は以下をご覧ください。
対象とする症状と部位
ゆき
一般的に何回くらいの施術が必要なんですか？
ドクターつき
特に決まりというのはありません。あくまでボディラインの修整を目的としたものなので、患者様が満足された時点で終了として良いと思います。
ゆき
ナースさんの見立てだと、私の場合、何回くらいかかりそうですか？
ナースはな
太ももと二の腕ですよね。ゆきさんの場合、皮下脂肪の量はそれほど多くないので、3回で十分だと思います。適正な回数は、脂肪細胞の量で決まるため、一人ひとりで異なります。必要となりそうな施術回数は、カウンセリングの際にお伝えします。以下もご覧になってください。
おすすめの
施術回数と頻度
ゆき
1か月あければ次の施術ができるんですね。
ナースはな
はい。安全性の面では問題なく行えます。ただし、壊死した脂肪細胞が体外に排出されるには、最長で3カ月程度かかるため、施術後すぐの効果判定は避けたほうが無難かと思われます。結構あとからグっと凹みますから。
ゆき
減りすぎても困るってことですね。
ナースはな
はい。十分に皮下脂肪がある方は、1か月ごとの施術でも問題はないと思います。
ゆき
わかりました。
ナースはな
では、施術の流れを見ていきましょう。この施術のヘビーユーザーの先生、お願いします。
ゆき
先生ヘビーユーザーなんですか？はやく言ってください（笑）
ドクターつき
はい。おなか周りは何回もやっています。採用機種の選定も兼ねて。
ナースはな
だいぶ変わりましたよ先生のおなか。
ドクターつき
では、施術の流れを見ていきましょう。
施術の流れ
- 事前にトイレに行ってください。施術の性質上、中断はできません。
- 施術用の服に着替えていただきます。
- 皮膚の表面の汚れを落とします。
- 施術を行う部位に、ジェルシートを貼付します。
- アプリケーターという装置を、ジェルシートの上から皮膚に装着します。2台まで同時に装着できます。
- アプリケーター内部が陰圧となり、皮膚が皮下組織ごと強く吸引され、冷却を開始します。
- 40分～50分間、ご自由にお過ごしください。スマホも使用可です。
- 冷却が終了した部分のマッサージを行い、凍結した脂肪細胞をほぐします。
- ジェルを拭き取り終了です。
ゆき
施術を受けてみた感じはどうですか？
ドクターつき
最初は強烈な体験です。「冷たっ！」って感じました。
ゆき
やはり痛みはあるんですか？
ドクターつき
最初の吸引の際は、皮下組織が引っ張られるので、多少の痛みがあります。その後すぐに冷却に入りますが、痛みは忘れて冷たいって感じしかないです。でも、5分もすれば、その感覚も麻痺してきて感じなくなります。
ゆき
私痛みにものすごく弱いんです。そこが心配。
ドクターつき
私はさまざまな機種で同等の施術を受けましたが、当院の機器はその点は楽だと思いますよ。なぜなら、最初に皮下組織を吸引する際の圧力を調整できるからです。できない機種もたくさんあります。
ゆき
それは助かるなあ。
ドクターつき
痛みが苦手な方は、吸引する圧力を低めにして開始するといいと思います。ちなみに、冷却のパワーも調整可能です。痛みに関しては、機器をうまく設定することで、ほとんどの方が麻酔なしで我慢できる程度だと思います。
ナースはな
先生とか、途中で寝ちゃってますもんね。
ドクターつき
5分過ぎたら何も感じなくなり、いよいよやることはなくなります。それ以降はしばしの自由時間です。本を読むなり、スマホでゲームするなり、身体を動かさなければ、何をしていてもOKです。姿勢の保持がちょっときついかもしれません。
ゆき
そのくらいであれば、私でも我慢できそうです。
ドクターつき
40分を過ぎたらアラームがなって、施術終了となります。でも、実は最後に大事な処置があります。それはナースさんの担当です。
ナースはな
施術部位のマッサージを行います。皮下組織の中でシャーベット状になった脂肪細胞を崩していき、シャリシャリした感じながなくなるまで続けます。このマッサージは、壊死した脂肪細胞が排出されるまでの時間に大きく影響すると言われてますので、私はかなり念入りに行います。
ゆき
それはありがたいです。何かほかに注意することはありますか？
ナースはな
トイレだけは必ず、事前に行っておいてください。吸引と冷却がいったん始まると、機器の性質上、一時停止ができません。そのため、どうしてもトイレに行く場合には、中止するしか方法がありません。施術費用が無駄になってしまうので、その点だけはご注意ください。
ゆき
わかりました。
ゆき
医療痩身には、ほかにどのような方法があるのですか？
ドクターつき
いちばん有名なのは、美容外科で行われている脂肪吸引です。私も昔はたくさんの脂肪吸引手術を経験させていただきました。
ゆき
この手術はどのようなものなのですか？
ドクターつき
皮膚にあけた穴から、麻酔薬を混ぜた生理食塩水を大量に注入したのち、脂肪組織を削る仕掛けのある専用器具を挿入し、脂肪組織を粉砕しつつ、同時に吸引していきます。
ゆき
そうなると、何か所も穴をあける必要がありますよね。
ドクターつき
もちろんです。穴は術後に縫合しますが、その傷跡も多少なりとも残ります。私個人の感想ですが、脂肪吸引という手術は、非常に難易度が高いものだと思っています。安全に行うには通常の技量で十分ですが、満足できる仕上がりを得るには、飛び抜けた技量とセンスが必要です。脂肪吸引は、身体の中から行う彫刻であると、私の師匠の先生は表現していました。
ゆき
深いですね。
ドクターつき
手術を行う場合には、とにかく技量の高い先生に依頼するべきです。上手な先生が行った脂肪吸引は、効果的で、仕上がりもとても美しいと思います。上手でない先生の手術は、まったくおすすめいたしません。
ゆき
なるほど。医療痩身はほかにもあるんですか？
ドクターつき
脂肪溶解注射、いわゆるメソセラピーというものですね。目的とする脂肪組織に、専用の薬剤を注射し、化学的に溶解して破壊するものです。この方法の場合、当然ですが、使用する薬剤の性能で効果が大きく変わります。
ゆき
先生のところでもやってますよね。脂肪溶解注射は。
ドクターつき
当院ではBLNSという薬剤を採用しておりますが、主に顔面の輪郭形成に使用しています。この薬剤は、非常に効果は高いのですが、基本的には小さい範囲で、細かい調整を行う目的のものです。薬剤の価格も高額なため、広い範囲に繰り返し使用することは、現実的ではありません。
ゆき
もっと安い薬剤はないのですか？
ドクターつき
あるにはありますが、それでもかなり高額になりますし、費用対効果を考慮すると、脂肪冷却痩身のほうが、現在では圧倒的に多く行われていると思います。比較表を作りましたので、ぜひご覧ください。
他の医療痩身との比較
医療痩身には長い歴史があり、今現在、主に行われているものは、以下となります。
【脂肪吸引術】
美容外科にて広く普及している方法です。皮膚に穴をあけて、麻酔液の注入ののち、脂肪細胞を含む脂肪組織を掻き出し、それを吸引します。即時的な効果は非常に高いといえますが、外科的侵襲によるダウンタイムが相応に長いことと、仕上がりに術者の技術が大きく影響することは考慮しておく必要があります。
【脂肪溶解注射】
メソセラピーとも呼ばれ、脂肪組織に専用の薬剤を注射し、化学的に脂肪細胞を溶解し、破壊する方法です。侵襲は少ないですが、かなりの回数の注射が必要となります。広い範囲に行う場合、効果は限定的である上に、薬剤の価格も相当に高額となるため、当院では頬、顎などの輪郭調整に限定して承っております。
| 脂肪冷却痩身 | 脂肪吸引術 | 脂肪溶解注射 | |
|---|---|---|---|
| 作用機序 | 脂肪細胞の凍結壊死 | 脂肪細胞を掻き出し吸引 | 脂肪細胞を化学的に溶解 |
| 効果 | ◯ 1回の施術で効果が実感できるが、通常は数回の施術が必要 |
◎ 脂肪細胞を直接、吸引除去するため効果は高いが、仕上がりは術者の技術に大きく影響される |
△ 脂肪細胞が多く、範囲が広い場合には効果が乏しい。通常は複数回の注射が必要 |
| 施術時の痛み | ◎ 吸引や冷却による痛みはあるが、ほとんどの方が我慢できる。麻酔は不要 |
✗ 広範囲にわたる麻酔が必須。麻酔が切れて数日間はかなりの痛みがある |
△ 薬液に麻酔薬を混ぜて行うが、注射針の刺入時の痛みはある |
| 安全性 | ◎ 正規の手順で行われていれば、極めて安全。異変を感じたらすぐに中止可能 |
△ 術者の技術に大きく影響される。大量の麻酔を使用するリスクもある |
◯ 皮下出血や神経損傷、術後感染などのリスクが、わずかにある |
| ダウンタイム | ◯ 数日間、施術部位の腫れや赤み、痛みが続く。1～3週間、しびれや知覚異常、皮下出血が残る場合がある |
✗ 腫れや痛みは1週間程度、皮下出血は2～4週間残る。吸引を行った部位の硬さは、数カ月続く場合がある |
◎ 皮下出血が生じても、1週間程度で消失する |
| 価格 | ◎ 当院では1部位あたり19800～29800円（税込） |
△ 小さな部位は10～20万円、大きな部位は30～40万円が相場 |
✗ 使用する薬剤の価格にもよるが、範囲が広いと非常に高額 |
| コスパ | ◎ 数回の施術が必要なことを考慮しても、コスパは非常に良い |
◯ 効果と仕上がりまでの時間を考慮すると、悪いとはいえない |
✗ 使用する薬剤の価格にもよるが、複数回行う必要があるため、悪い |
| おすすめのパターン | 皮下脂肪が多い方 手術や注射に抵抗のある方 コスパ重視の方 |
皮下脂肪が多い方 短期間で効果を得たい方 |
皮下脂肪が少ない方 小範囲の微調整が目的の方 |
ゆき
なるほど。よくわかりました。私は痛いの苦手なので、脂肪冷却痩身にします。
ナースはな
最近、脂肪冷却痩身の人気が非常に高いのは、コスパが良く、リスクが少ないから、というところが大きいのだと思います。革新的な機器が開発されれば、従来にはできなかったことが簡単に可能になるのが、この美容業界なので。
ゆき
そうなんですね。今の時代に生まれてきてよかった気がします。
ゆき
先生のところで使用している機器について教えてください。
ドクターつき
はい。こちらにてご紹介いたします。
当院採用機器
クラツーα
（医療用脂肪冷却痩身器）
脂肪冷却痩身に使用する機器として、世界中で多くのシェアを誇る、韓国CLASSYS社の現行最新機種です。患者様の肌に直接触れる部分である、アプリケーターの設計と性能に定評があり、360度全方位からの冷却システムと、アジア人にマッチしたサイズと形状が、より高い冷却効果を実現しています。機器の各種設定を、AI制御により最適化することにより、効果と安全性がさらに向上し、吸引圧力と冷却パワーのリアルタイム調整機能が、痛みの少ない、快適な施術を可能にします。施術時の消耗品である、ジェルシートの価格がリーズナブルであるため、患者様に価格面でのメリットを提示しやすいのも、大きな魅力です。
ゆき
クラツーα。この機器のメリットを教えてください。
ドクターつき
はい。患者さんの肌に直接触れる、アプリケーターという部分の設計が秀逸で、ぴったりと、吸い付くようにフィットする点です。アジア人の体形に最適なように作られているそうです。
ゆき
ここがフィットしないとどうなるんですか？
ドクターつき
皮下組織をきちんと吸引し保持することができず、冷却も不十分となり、当然ながら効果は乏しくなるでしょう。
ゆき
施術を行う看護師さんはどう感じますか？
ナースはな
脂肪冷却痩身は、最初の吸引の段階で痛みを感じる方が多いのですが、その吸引力をリアルタイムに調整できる点は、非常に便利です。低めの吸引力で冷却を開始し、皮膚の感覚が麻痺した時点で吸引力を強めれば、最小限の痛みでの施術が可能になります。冷たいのが苦手な方には、冷却パワーを低くして開始することもできます。
ゆき
脂肪冷却痩身の機器で、クールスカルプティングという機種、よくネットで見るじゃないですか。あの機種と比較してどうですか？
ナースはな
ああ、クルスカと呼ばれている機種ですね。アラガン社製で、大手の美容皮膚科での採用率が高い機器です。私もこの機種を扱ったことあります。
ドクターつき
私も施術を受けたことあります。
ゆき
あるんですね（笑）
ドクターつき
先ほどお話したように、脂肪冷却痩身というのは、4℃で40分間冷却する、という点が重要です。現在日本で流通している機器はいずれも完成の域に達しており、安全性や効果の面において、極端に大きな差はないものと私は考えます。
ゆき
そうなんですか。
ドクターつき
クールスカルプティングだけではなく、さまざまな機種で私は実際に施術を受けましたが、安全性・効果・痛み・ダウンタイム・施術価格などを総合的に判断したうえで、クラツーαの採用に至りました。
ゆき
施術を受けて、患者さん目線から判断した機種であれば、信頼できます。
ドクターつき
痛みとダウンタイムに関しては、実際に施術を受けてみないとわかりません。この点において、クラツーαはとても優秀でした。
ナースはな
クラツーαをご紹介する動画がございますので、是非ご覧ください。
ゆき
ところで、ここのクリニックの脂肪冷却痩身の価格は、とてもリーズナブルに感じるのですが、何か理由があるんですか？
ドクターつき
私たちが施術価格を決める際には、消耗品のコストが大きな根拠となります。消耗品が安ければ当然、施術価格は安くできます。脂肪冷却痩身の場合、機器と皮膚の間に挟む、ジェルシートという消耗品があるのですが、これは必ずメーカー純正のものを使用しないといけないんですよね。
ゆき
自社の消耗品以外は使うな、という縛りですか？
ドクターつき
まさにそうです。メーカー純正ジェルシートにライセンスキーが入ったUSBが付属しており、それを挿さないと機器が動作しないようになっています。どのメーカーの機種でも、状況は同じみたいです。
ゆき
つまりはクラツーαは消耗品のジェルシートが安いんですね。でもどうして安いんですか？
ドクターつき
ジェルシートは、その名の通りジェルが染み込ませてあるだけの不織布ですから、メーカーによって原価が大きく異なるはずがありません。美容機器の消耗品の価格というのは、各メーカーごとの販売戦略が大きく関係します。安いということは、利益を落としてでもたくさん売りたいっていうメーカーの考えがあるだけで、品質が劣るということではありません。
ゆき
それを聞いて安心しました。ほかのクリニックと比較して、ここの施術価格が安すぎる点が、正直ちょっと不安だったんですよね。
ドクターつき
ほかのクリニックの施術価格の根拠はよくわかりませんが、当院では、消耗品のコストカットのメリットを、患者様にも還元しているだけです。当院では、安かろう悪かろうという施術はしたくありません。複数回必要な施術において、初回のみお安くという商法も、フェアではないと思っています。
ゆき
それはありがたい限りです。
ゆき
では最後に、脂肪冷却痩身における、先生のクリニックの施術の特徴を教えてください。
ドクターつき
当院は、肌が弱い方でも安心して受診していただけるよう、施術のクオリティに徹底的にこだわったクリニックです。脂肪冷却痩身においても、その基本理念を崩さず、安全性を重視し、丁寧な施術を行います。
ゆき
こだわっている部分を、具体的に教えてください。
ドクターつき
脂肪冷却痩身では、機器が動き始めて止まるまでの間は、私たちが行うことはほとんどありません。しかし、術前と術後に行うことが、施術のクオリティの差につながるものと考えております。
ゆき
やはり差が出る部分はあるんですね。
ドクターつき
もちろんです。たとえば、施術前の診察において、患者さんの理想とするボディイメージを理解すること。そして効果的と考えられる部位に対して、最適なアプリケーターを選定し、患者さんにきちんとご提案すること。これが、仕上がりを大きく左右します。
ゆき
患者さんの理想を理解し、どこの施術をどのように行うかを決めるということですか。
ドクターつき
その通りです。痩身というのは、行えばいいというものではなく、美しく行う必要があり、それにはセンスと経験が不可欠です。その点に関しては、若いころ脂肪吸引の手術と格闘していた私の経歴を信用してください。
ゆき
たしかに施術を依頼する人に、自分の理想が伝わってないと、良い仕上がりにはならないですよね。美容院と同じです。
ドクターつき
美容と名がつくあらゆる行為には、センスと経験は不可欠だと私は思います。
ゆき
なるほど。ナースさんがこだわっている部分はありますか？
ナースはな
術前の話を先生がしましたから、私は術後の話をさせてください。先ほども少しお話しましたが、私がこだわっているのは、術後のマッサージに関してです。
ゆき
マッサージですか。
ナースはな
はい。術後の皮下組織の中で、シャーベット状になって凍結した脂肪細胞を、きっちりと粘土状になるまで揉みほぐし、なるべくフラットにします。こうすることで、壊死した脂肪細胞の吸収が早まり、仕上がりにも大きな差が出ます。この差は、機種による差よりも、はるかに大きいものとお考え下さい。
ゆき
そうなんですね。それなら是非きちんとやってもらいたいです。やはり見えないところで差が出る部分があるんですね。
ナースはな
ありがとうございます。それ以外を挙げると、40分という短い時間とはいえ、患者さんにとって、ずっと同じ姿勢でいるのはそれなりに大変なものです。そのため、なるべく快適にお過ごしいただけるよう、細やかな配慮をしているつもりです。
ゆき
それはありがたいです。
ナースはな
当院の施術の特徴についてまとめましたので、以下をご覧ください。
当院の施術の特徴
①経験豊富なメンバーによる診療
皮膚科の臨床経験を多く有する医師と看護師のみが、患者様の施術に関わります。医師が診察を行い、看護師は施術前後の処置と、施術中の介助を担当します。
②丁寧なカウンセリング
施術前に十分なカウンセリングを行い、施術の効果、必要な回数、ダウンタイム、リスク、費用などに関するご説明を行い、患者様の同意の上での施術を行います。
③ハイクオリティな施術
患者様の体形を考慮し、もっとも有効な位置に、適正なサイズのアプリケーターを装着します。冷却終了後の十分なマッサージが、効果をより確実なものにしています。
④快適な施術のための配慮
冷却中はご自由にお過ごしいただけますが、なるべく動かないでいる必要があるため、楽な姿勢を維持できるよう、最大限の配慮を行っております。
⑤明瞭な価格設定
当院の表示価格は、初診料、再診料、施術料のすべてを含む総額表示となります。2部位を同時に行った場合には、よりお得になる価格設定としてあります。
ゆき
脂肪冷却痩身。よく理解できました。是非お願いしたいです。
ドクターつき
ありがとうございます。何かほかにご質問はございますか？
ゆき
価格表に「カップ」と記載がありますが、これはどういう意味ででょうか？
ドクターつき
これは、アプリケーターを吸引カップとして捉えた表現です。
ゆき
1カップとはどういう意味ですか？
ドクターつき
1台のアプリケーターによる、１部位の施術という意味です。当院の機器では、2カップ、つまり2台のアプリケーターを用いて、2部位までの施術を同時に行うことが可能で、その場合はさらにお得な価格設定になっています。
ゆき
アプリケーターの種類とか、施術部位による価格差はないんですか？
ドクターつき
はい。基本的にワンプライス設定ですが、価格表にある腹部用特大カップというアプリケーターだけは別価格となります。
ゆき
それはどういうアプリケーターなんですか？
ドクターつき
腹部の中央を吸引するように設計された、特大の専用アプリケーターです。皮下脂肪のかなり多い方専用のものとなります。
ゆき
なるほど。わかりました。
ナースはな
以下によくあるご質問をまとめておきましたので、是非ご覧になってください。本日はどうもありがとうございました。
ドクターつき
どうもありがとうございました。
ゆき
こちらこそありがとうございました。施術を楽しみにしています。
よくあるご質問
Q施術中の痛みに関して
施術後すぐは、皮下組織を吸引する際の痛みと、冷却に伴う強い冷感がありますが、5分程度で感覚が鈍くなり、苦痛を感じなくなる方がほとんどです。最初の苦痛が強い場合には、吸引や冷却の強さを調整することにより緩和できますので、遠慮なくお申し付けください。
Q施術の必要回数に関して
１回の施術でも効果を実感していただけますが、目標とするボディラインの実現のためには、３～６回の施術が必要となる方が多い印象です。患者様の皮下脂肪の量によっても異なるため、初回のカウンセリング時に大まかな必要回数はお伝えいたします。
Q施術間隔に関して
最低１か月は間隔をあけてください。施術後の皮膚の状態によっては、２カ月間隔をあけたほうがよい場合もあります。
Q施術部位に関して
おもに、顎周り・二の腕・胸周り・背中・腹部・脇腹・腰周り・お尻の下・太もも周り・膝上などの施術を承っております。ただし、脂肪の量が少なすぎる場合など、アプリケーターの装着が困難な部分に対する施術はできません。
Q施術時間に関して
1回の施術時間は40分～50分となり、同時に2部位までの施術が可能です。
Q連続施術に関して
異なる部位であれば、1日に3回までの連続した施術を承ります。そのため、合計6部位までの同日の施術が可能です。
Q患者様が行う施術前の準備に関して
施術部位に装着しているピアスや湿布などは、すべて外してください。また施術直前に必ずトイレをお済ませください。
Q施術後のダウンタイムと注意点に関して
施術後は、冷感・疼痛・発赤・腫脹が数日間続く場合があります。掻痒感・しびれ・異常知覚（ピリピリした感じ）・皮下出血が1～3週間程度残る場合がありますが、次第に改善していきます。
Q男性への施術に関して
男性にも施術を行っており、非常に人気の高いメニューです。
Q未成年者への施術に関して
未成年の方でも施術を受けていただくことは可能ですが、カウンセリング・施術ともに、保護者（父母などの法定代理人のみ）の同伴を必須とさせていただくほか、診療契約書に保護者のご署名をいただきます。
Q妊娠中や授乳中の方への施術に関して
妊娠中や、産後3か月以内の方への施術は、安全面での理由から、すべての部位においてお断りさせていただきます。また、授乳中の胸部の施術もできません。
Qリバウンドに関して
当施術は、脂肪細胞数を減少させる医療痩身であるため、通常の脂肪燃焼によるダイエットと比較して、リバウンドしにくいのが特徴です。ただし、その後の生活習慣によっては、脂肪細胞が肥大化し分裂することにより、リバウンドしてしまう可能性もあります。
Q施術価格表の「カップ」に関して
1カップとは、1台のアプリケーターを用いた1部位の施術という意味です。アプリケーターの種類や部位にかかわらず、基本的にワンプライス設定となりますが、腹部用特大カップだけは、専用大型アプリケーターとなるため、別価格とさせていただきます。当院では、2カップ、つまり2台のアプリケーターを用いた2部位までの同時施術が可能であり、その場合さらにお得な価格設定となっております。
施術における
注意点とリスク
※1 施術を行うことができない可能性のある病歴・既往歴
クリオグロブリン血症・寒冷蕁麻疹・レイノー病・発作性寒冷ヘモグロビン尿症・出血性疾患・腸ヘルニア・末梢神経不全・糖尿病性神経障害・帯状疱疹後神経痛・狭心症・多発性硬化症・線維筋痛症・潰瘍性大腸炎・自己免疫性疾患・膠原病・腹直筋離開症
※2 施術を行うことができない可能性のある服用中の薬剤
抗凝固薬（ワーファリンなど）・抗血小板薬（バイアスピリンなど）
診療科
美容皮膚科・皮膚科
アレルギー科
アレルギー科
診療時間
月～金：10:00-13:30 15:30-19:00
土曜日：10:00-14:30
診療終了時間の30分前に受付終了
土曜日：10:00-14:30
診療終了時間の30分前に受付終了
休診日
日曜・祝日
住所
〒101-0021
東京都千代田区外神田 6-14-2
サカイ末広ビル7階
東京都千代田区外神田 6-14-2
サカイ末広ビル7階
電話番号
03-5812-4517