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ゆき
美容皮膚科に興味津々の患者さん。本日はカウンセリングに来てくださいました。わからないことは納得いくまで質問攻めにしちゃうタイプです。
ドクターつき
現役皮膚科医。その昔は美容外科でメスを握っていたらしい。ふだんは冷静だけど、語らせると実は熱すぎる先生のようです。
ナースはな
内科も皮膚科もなんでもこなす万能ナース。でも実は、美容皮膚科が一番好き。施術はするのもされるのも超ベテランだそうです。
脂肪細胞と肥満
体脂肪を構成する脂肪細胞の数は、成長に伴い思春期までは増え続けますが、成人以降は通常、数百億個で一定に保たれると考えられています。脂肪細胞は、食事から摂取した脂質や糖質をエネルギー源として蓄えますが、それが過度になると、どんどん膨らんでいきます。これが肥満という状態です。ただし、脂肪細胞が膨らむのには限度があり、それを超えると脂肪細胞が分裂して新しい脂肪細胞が作られます。そうなると脂肪細胞数が増加するとともに肥満が加速し、なお痩せづらくなると言われています。肥満を改善するには、脂質や糖質の制限、および運動によりエネルギー消費を増やすことが有効とされています。
医療痩身とは
エネルギーの消費を増やしダイエットを行えば、脂肪細胞それぞれが小さくなり、体重は減少していきます。ただし、脂肪細胞の分布には個人差があるため、必ずしも理想的なボディラインが得られるとは限りません。また、脂肪細胞の数に変化はなく、サイズが小さくなるだけなので、その後の生活習慣によっては、リバウンドする場合があります。
医療痩身とは、脂肪細胞をなんらかの医療行為によって、人工的に除去する方法のことを指します。特定の部位に対してのみ実施できるため、希望するボディラインを実現するには極めて有効です。さらに、将来的に膨らむ可能性のある脂肪細胞の数を減らすことができるため、通常のダイエットと比較して、リバウンドしにくいのが特徴といえます。
脂肪冷却痩身とは
脂肪冷却痩身とは、まったく新しい理論に基づいた医療痩身で、近年非常に注目を集めている方法です。脂肪は4℃で凍りますが、水は0℃まで凍らない性質を利用しています。具体的には、施術を行う部分の皮膚と皮下組織を、専用の装置(アプリケーター)を用いて吸引したのち、4℃まで急速冷却し、40分程度その温度を維持します。その温度と時間であれば、水分を主体とする皮膚、血管、神経は凍結することはなく、非可逆的な影響は残りません。しかし脂肪細胞だけは完全に凍結してしまい、循環が阻害されるために壊死します。そして、数カ月かけて、自然に体外へと排出されます。このようにして、メスも針も使わずに、脂肪細胞のみを減少させることが可能になるのです。
対象とする症状と部位
おすすめの
施術回数と頻度
施術の流れ
- 事前にトイレに行ってください。施術の性質上、中断はできません。
- 施術用の服に着替えていただきます。
- 皮膚の表面の汚れを落とします。
- 施術を行う部位に、ジェルシートを貼付します。
- アプリケーターという装置を、ジェルシートの上から皮膚に装着します。2台まで同時に装着できます。
- アプリケーター内部が陰圧となり、皮膚が皮下組織ごと強く吸引され、冷却を開始します。
- 40分~50分間、ご自由にお過ごしください。スマホも使用可です。
- 冷却が終了した部分のマッサージを行い、凍結した脂肪細胞をほぐします。
- ジェルを拭き取り終了です。
他の医療痩身との比較
医療痩身には長い歴史があり、今現在、主に行われているものは、以下となります。
【脂肪吸引術】
美容外科にて広く普及している方法です。皮膚に穴をあけて、麻酔液の注入ののち、脂肪細胞を含む脂肪組織を掻き出し、それを吸引します。即時的な効果は非常に高いといえますが、外科的侵襲によるダウンタイムが相応に長いことと、仕上がりに術者の技術が大きく影響することは考慮しておく必要があります。
【脂肪溶解注射】
メソセラピーとも呼ばれ、脂肪組織に専用の薬剤を注射し、化学的に脂肪細胞を溶解し、破壊する方法です。侵襲は少ないですが、かなりの回数の注射が必要となります。広い範囲に行う場合、効果は限定的である上に、薬剤の価格も相当に高額となるため、当院では頬、顎などの輪郭調整に限定して承っております。
脂肪冷却痩身 | 脂肪吸引術 | 脂肪溶解注射 | |
---|---|---|---|
作用機序 | 脂肪細胞の凍結壊死 | 脂肪細胞を掻き出し吸引 | 脂肪細胞を化学的に溶解 |
効果 | ◯ 1回の施術で効果が実感できるが、通常は数回の施術が必要 |
◎ 脂肪細胞を直接、吸引除去するため効果は高いが、仕上がりは術者の技術に大きく影響される |
△ 脂肪細胞が多く、範囲が広い場合には効果が乏しい。通常は複数回の注射が必要 |
施術時の痛み | ◎ 吸引や冷却による痛みはあるが、ほとんどの方が我慢できる。麻酔は不要 |
✗ 広範囲にわたる麻酔が必須。麻酔が切れて数日間はかなりの痛みがある |
△ 薬液に麻酔薬を混ぜて行うが、注射針の刺入時の痛みはある |
安全性 | ◎ 正規の手順で行われていれば、極めて安全。異変を感じたらすぐに中止可能 |
△ 術者の技術に大きく影響される。大量の麻酔を使用するリスクもある |
◯ 皮下出血や神経損傷、術後感染などのリスクが、わずかにある |
ダウンタイム | ◯ 数日間、施術部位の腫れや赤み、痛みが続く。1~3週間、しびれや知覚異常、皮下出血が残る場合がある |
✗ 腫れや痛みは1週間程度、皮下出血は2~4週間残る。吸引を行った部位の硬さは、数カ月続く場合がある |
◎ 皮下出血が生じても、1週間程度で消失する |
価格 | ◎ 当院では1部位あたり19800~29800円(税込) |
△ 小さな部位は10~20万円、大きな部位は30~40万円が相場 |
✗ 使用する薬剤の価格にもよるが、範囲が広いと非常に高額 |
コスパ | ◎ 数回の施術が必要なことを考慮しても、コスパは非常に良い |
◯ 効果と仕上がりまでの時間を考慮すると、悪いとはいえない |
✗ 使用する薬剤の価格にもよるが、複数回行う必要があるため、悪い |
おすすめのパターン | 皮下脂肪が多い方 手術や注射に抵抗のある方 コスパ重視の方 |
皮下脂肪が多い方 短期間で効果を得たい方 |
皮下脂肪が少ない方 小範囲の微調整が目的の方 |
当院採用機器
クラツーα
(医療用脂肪冷却痩身器)
当院の施術の特徴
①経験豊富なメンバーによる診療
②丁寧なカウンセリング
③ハイクオリティな施術
④快適な施術のための配慮
⑤明瞭な価格設定
よくあるご質問
Q施術中の痛みに関して
施術後すぐは、皮下組織を吸引する際の痛みと、冷却に伴う強い冷感がありますが、5分程度で感覚が鈍くなり、苦痛を感じなくなる方がほとんどです。最初の苦痛が強い場合には、吸引や冷却の強さを調整することにより緩和できますので、遠慮なくお申し付けください。
Q施術の必要回数に関して
1回の施術でも効果を実感していただけますが、目標とするボディラインの実現のためには、3~6回の施術が必要となる方が多い印象です。患者様の皮下脂肪の量によっても異なるため、初回のカウンセリング時に大まかな必要回数はお伝えいたします。
Q施術間隔に関して
最低1か月は間隔をあけてください。施術後の皮膚の状態によっては、2カ月間隔をあけたほうがよい場合もあります。
Q施術部位に関して
おもに、顎周り・二の腕・胸周り・背中・腹部・脇腹・腰周り・お尻の下・太もも周り・膝上などの施術を承っております。ただし、脂肪の量が少なすぎる場合など、アプリケーターの装着が困難な部分に対する施術はできません。
Q施術時間に関して
1回の施術時間は40分~50分となり、同時に2部位までの施術が可能です。
Q連続施術に関して
異なる部位であれば、1日に3回までの連続した施術を承ります。そのため、合計6部位までの同日の施術が可能です。
Q患者様が行う施術前の準備に関して
施術部位に装着しているピアスや湿布などは、すべて外してください。また施術直前に必ずトイレをお済ませください。
Q施術後のダウンタイムと注意点に関して
施術後は、冷感・疼痛・発赤・腫脹が数日間続く場合があります。掻痒感・しびれ・異常知覚(ピリピリした感じ)・皮下出血が1~3週間程度残る場合がありますが、次第に改善していきます。
Q男性への施術に関して
男性にも施術を行っており、非常に人気の高いメニューです。
Q未成年者への施術に関して
未成年の方でも施術を受けていただくことは可能ですが、カウンセリング・施術ともに、保護者(父母などの法定代理人のみ)の同伴を必須とさせていただくほか、診療契約書に保護者のご署名をいただきます。
Q妊娠中や授乳中の方への施術に関して
妊娠中や、産後3か月以内の方への施術は、安全面での理由から、すべての部位においてお断りさせていただきます。また、授乳中の胸部の施術もできません。
Qリバウンドに関して
当施術は、脂肪細胞数を減少させる医療痩身であるため、通常の脂肪燃焼によるダイエットと比較して、リバウンドしにくいのが特徴です。ただし、その後の生活習慣によっては、脂肪細胞が肥大化し分裂することにより、リバウンドしてしまう可能性もあります。
Q施術価格表の「カップ」に関して
1カップとは、1台のアプリケーターを用いた1部位の施術という意味です。アプリケーターの種類や部位にかかわらず、基本的にワンプライス設定となりますが、腹部用特大カップだけは、専用大型アプリケーターとなるため、別価格とさせていただきます。当院では、2カップ、つまり2台のアプリケーターを用いた2部位までの同時施術が可能であり、その場合さらにお得な価格設定となっております。
施術における
注意点とリスク
※1 施術を行うことができない可能性のある病歴・既往歴
クリオグロブリン血症・寒冷蕁麻疹・レイノー病・発作性寒冷ヘモグロビン尿症・出血性疾患・腸ヘルニア・末梢神経不全・糖尿病性神経障害・帯状疱疹後神経痛・狭心症・多発性硬化症・線維筋痛症・潰瘍性大腸炎・自己免疫性疾患・膠原病・腹直筋離開症
※2 施術を行うことができない可能性のある服用中の薬剤
抗凝固薬(ワーファリンなど)・抗血小板薬(バイアスピリンなど)
診療科
アレルギー科
診療時間
土曜日:10:00-14:30
診療終了時間の30分前に受付終了
休診日
住所
東京都千代田区外神田 6-14-2
サカイ末広ビル7階